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被災者支援システム

被災者支援システム導入支援サービス

地方自治体向け 被災者支援システム導入支援サービス

未曾有の災害となった阪神・淡路大震災。その発生直後から開発を続けた震災業務支援システムは、被災者支援や復旧・復興業務に絶大な効果を発揮しました。被災地だからこそ得られた教訓を生かした本システムは、全国の地方公共団体の皆様に無償でご利用いただけるように、財団法人地方自治情報センターの「地方公共団体業務用プログラムライブラリ」に登録されることとなり、「被災者支援システム」として汎用Webシステムへ生まれ変わりました。
平成21年1月17日、総務省から『被災者支援システムVer.2.00』のCD-ROMが全国の地方自治体に提供され、その後も進化を続け、現在、東日本大震災での要望を反映したVer.6.00が公開中です。当社では、震災発生直後の開発当初からサポートを続けております。

※地方公共団体業務用プログラムライブラリは2013年3月31日に廃止されました。
ただし被災者支援システムだけは、地方自治情報センターによりシステムの無償提供、及びサポートセンターの運営を継続して実施されています。

システムの構成について

被災者支援システムは、地方公共団体単独による利用はもちろん、複数団体による共同利用も想定し、画面設計はもとより、様々な形での共同利用にも柔軟に対応することが出来ます。たとえば、複数団体による運用を想定する場合、Webサーバや、データベースサーバを同一のサーバ上で動かすことも可能ですし、各々別々のサーバによって運用することも可能です。また、負荷分散を考慮してWebサーバ、データベースサーバの地方公共団体ごとの設置も可能となっています。ソフトウェア構成につきましては、サーバにはLinuxを中心としたオープンソースによる構成により、安価にシステムを構築することが出来ます。また、クライアントには標準機能であるブラウザとPDF閲覧ソフトのみがあればシステムの利用が可能となります。

導入と運用について

システムの導入

システム導入については、出来るだけ迅速にセットアップが可能となるようにアプリケーションサーバ、データベースサーバのセットアップや初期データのロード作業が出来る仕組みが用意されております。システム利用開始までの所要時間は、災害発生時、前日データと本システムのインストールディスクがございましたら、簡単にシステムを立ち上げることが可能となります。

システムの運用

災害発生時の最新もしくは直近の住民基本台帳、被災地域全域の被災状況、市役所が保有する福祉情報、就学情報などの各種業務データを基に、様々な被災者支援業務がコンピュータで処理可能となります。

  • 被災(者)証明書の発行
  • 被災世帯の避難場所の登録
  • 避難所・避難者登録
  • 生活支援金の管理
  • 家屋罹災証明の発行
  • 各種義捐金の管理
  • 仮設住宅の入・退居登録

など

さらに既存システムと連携をとることで・・・

  • 税、保険料等減免や納期延長
  • 福祉サービス提供
  • 医療助成の特例

など、各種の事後支援に関する業務を円滑に実施することが可能となります。

Ver.6.00のご紹介
Ver.6.00では新たに、セットアップメニューがGUI化されブラウザ上から簡単に初期設定や複数災害の設定が行えるようになりました。また、不測の事態に備えてシステムのデータをバックアップする機能も追加されています。また、総務省が公開している中間標準レイアウトに対応し、住基システムからの取込も簡単に行えるようになりました。その他にも、避難者の登録がマルチブラウザに対応し、無線LAN環境のある避難所では、タブレットやスマートフォン等のモバイル端末を使った登録が出来ます。
被災者支援システムは自治体から寄せられる要望などを反映しバージョンアップを継続しております。

【Ver.6.00で強化された機能】

  1. 被災者台帳の管理項目(番号制度)
  2. バックアップ・リストア機能
  3. 避難者登録のマルチブラウザ対応
  4. 緊急物資・備蓄物資の一括取込機能
  5. 災害シミュレーション機能改善

備えあれば憂いなし

被災者支援システムは震災のさなか、実体験に基づき開発され、改良が重ねられてきました。もしも災害に見舞われたときには、地方公共団体は直ちに、救護・支援しなければならない上に、迅速で的確な復旧・復興業務を行っていかなければなりません。当システムは、地方公共団体が救災・復旧復興業務を行う上で必要となる情報管理機能を搭載しています。実際の震災復興支援業務等でも使用され有効性は実証されております。東日本大震災後、被災者支援システムの重要性が認められ、平成26年3月末現在で870を超える地方公共団体から利用申請がよせられたとの事です。危機管理の基盤システムとして被災者支援システムを組み入れられることをお勧めします。

被災者支援システム

システム導入を完全サポート

当社は被災者支援システム全国サポートセンターにて行われました、被災者支援システム導入の技術講習会に参加し、導入支援企業として登録しております。OS、ミドルウェアの導入・設定からデータ移行、システムの稼動確認までを確実に支援させていただきます。また、導入後のサポートもお任せください。運用体制の確認やシステムの操作訓練など、災害発生に備えての準備が重要です。運用指導やシステムの操作研修、システム管理者研修など災害発生後、すぐに有効活用できるように万全のサポートをさせて頂きます。

地方公共団体ごとにカスタマイズが可能

被災者支援システムは汎用性を重視して開発されていますが、地方公共団体によっては他業務のシステムとの整合性を持たせたいと考えられる場合もあろうかと思います。被災者支援システムはオープンソースで開発されておりますので、各地方公共団体様の実情にあわせた独自のカスタマイズも可能です。
当社では開発に携わった経験を最大限に発揮し、ご要望に応じたカスタマイズを行います。

*カスタマイズ後に次期バージョンがリリースされた場合、カスタマイズ部分の再改修が必要となる場合があります。

被災者支援システムのカスタマイズ

このように、様々な技術サポートメニューをご用意いたしております。当社のソリューションサービスをぜひ、ご検討いただければと存じます。

災害対策基本法が改正され、自治体に対応がまかされていたり災証明書の発行や被災者台帳・災害時要援護者台帳の作成が基本法に正式に盛り込まれる事になりました。特にり災証明書の交付については遅滞なく実施する事が義務付けられます。その為にも災害に備えていつでもシステムを有効活用出来るように準備しておくことが重要となります。


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