project story

- プロジェクトストーリー

プロジェクトストーリー

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ソリューションパートナー事業部アカウントパートナーグループ

  • 山田 浩行

    山田 浩行

    次長2005年 入社

  • 西川 祐希

    西川 祐希

    技師2010年 入社

  • 佐々木 大介

    佐々木 大介

    技師2016年 入社

お客様の仕事に革命を。新技術で挑んだ、複雑な介護業務の効率化。

2021年、介護事業に取り組むA社様の業務改善を目指して、新システムを開発するプロジェクトが立ち上がった。集められたプロジェクトメンバーは、業務アプリが構築できるクラウドサービス「kintone(キントーン)」を使って開発に乗り出すものの、完成までの道のりには、想定以上の苦難が待ち受けていた。

「ソフトの併用」「エクセルの手入力」
目指すは複雑な業務の一本化。

西川 祐希
西川

A社様は「高齢者の介護」と「障がい者支援」の二つの事業に取り組まれていました。そしてこれらの事業は、訪問介護や通所介護など、さらに細分化されるのですが、複雑に枝分かれする事業の入金や請求、売上といったあらゆる数字を一括管理できるソフトは存在せず、 A社様は従来から二つのソフトを併用されていました。給与計算においては、エクセルを駆使して長年作業されてきたそうです。そんなA社様の不便な状況を改善し、業務の効率化を図るため、分散している膨大なデータを一つに集約し、誰もが簡単に数字を管理・分析することが可能なシステムをつくる。 それが私たちに課せられたミッションでした。

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このプロジェクトのリーダーを西川が、サブリーダーを佐々木が担当。西川は顧客調整や全体のスケジュール管理を行う一方で、請求・入金管理の設計に従事。佐々木も同じ作業に携わりながら、給与計算のシステム構築を主体に取り組むことになった。今回の開発には、クラウドサービスのkintoneを利用し、 このプラットフォーム上で新たなシステムを構築することが決定。そしてそれは、プロジェクトチームにとっても新たな挑戦となった。

足りない知識と経験。
補いながら一歩ずつ前へ。

佐々木 大介
佐々木

kintoneを使ってシステムを開発し、お客様に納品するというのは、まだ社内で二例目という知見の不足している中でのチャレンジでした。目新しい技術を使う楽しさがある一方でわからないことも多く、そのたびに自分たちで考え、調べ、相談し、検証を重ねて探っていきました。 お客様との話し合いの中で方向性が決まっていた内容でも、実際に作業を進めてみると、どうしても実現できないことが出てきます。そうした時は、お客様に事実を真摯に説明し、「こういった形であれば実現できます」という別案を提示することで調整を地道に図り、信頼関係を築いていけるように心がけました。

西川 祐希
西川

お客様の複雑な業務を理解することも大変でした。たとえば、介護の業界では請求先が利用者だったり国だったりと複数存在します。保険の適用についても、家族構成や本人の年齢によって異なるなど、いずれも単純な計算では成立しないんですね。 給与の計算も業界独自のルールがありました。まずは、そういった業務を私たちがきちんと理解しなければ、最適なシステムをつくることができません。これが想像以上に大変で、プロジェクトの途中から山田さんにもチームに加わって協力していただくことになりました。

山田 浩行
山田

長年、公共事業に携わっていたことから、複雑な請求・入金に対する業務経験がほかのメンバーよりも多かったんです。 そういった知識や経験を生かすために途中からプロジェクトに参加しました。あとは管理職として社内調整に務めました。主に人員の確保です。一番多い時は7名で作業にあたりましたね。

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時にはメンバーを増員し、チームに足りない部分を補いながら、プロジェクトに取り組んだ期間は約7ヵ月。プロジェクト開始当初に想定していた日数よりも倍の時間がかかったものの、新システムの実現に向けてお客様も一緒に歩んでくれたおかげで、無事に納品することができた。

「感激した!」
お客様から直接届く感謝のことば

西川 祐希
西川

納品後、A社の社長様や実際にシステムを使っている社員の方たちから、直接喜びの声を伺うことができました。当時のA社様では、コロナ禍で出勤できない人がいて人手が不足していましたが 、システムの効率化によって作業がかなりスムーズになったようです。「感激した」「業務が楽になった」「革命が起きた」などと言っていただき、SE冥利に尽きる想いでした。

山田 浩行
山田

私の立場からすると、メンバーの苦労が報われたということが一番うれしいことでした。業務を進めていく中で、内容が変わることがあっても、 その責任を一人に押し付けることなく、誰かがしんどい思いをしているのであれば、誰かがフォローするというように、互いに助け合っていた印象です。一人一人が自分ごとのように思って行動し、「みんなでやっているんだ」という一体感がにじみ出ているチームでしたね。

佐々木 大介
佐々木

そんなふうにチームが動けたのは、普段からコミュニケーションが取りやすい雰囲気づくりがされているおかげだと思います。時には、仕事に関係のない雑談ができるくらい声がかけやすいんですよね。

西川 祐希
西川

そういった環境を上の立場の方が率先してつくってくださっているんです。だから私たちの世代や、その下の世代の人たちも話しやすい雰囲気になる。そういった日々の積み重ねが、チーム内の円滑なコミュニケーションにもつながったのだと思います。

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チーム一丸となって取り組んだこのプロジェクトを通じ、改めて大切だと感じたことは、「お客様を理解すること」だと話すリーダーの西川。システム構築はあくまで手段であり、まずは、お客様の業務そのものをしっかりと理解する。これを徹底することが、最良の製品を生み出し、お客様との信頼関係につながっていく。それが、ただのものづくりに終わらない、京信システムサービスの価値であり、技師たちの誇りとなっている。